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この作品は、一年前に書いたものです。つたない文で平和の持論を、おじいさんに語らせています。
元妻と暮らしているとき、すごく幸せだった。
平和だった。
今はどうだろうか?
勿論、今も平和だ。
妻がいないのに平和。
それはなぜだろうか?
わしは離婚してから理由が分かった。
平和にはたくさんの種類があるのだ。
戦争がない国。
国民全員が幸せ。
お金をたくさん持っている。
他にもたくさんあるだろう。
わしは元妻といたことにより、一緒にいるという平和しか認識していなかった。
わしは離婚したことにより、別の平和を認識できた。
これも一つの平和なのではないかと思う。
人は離婚をしたら、何かしらのストレスを感じるだろう。しかし、わしはそれを感じなかった。
何故かというと......
「おじいちゃーーん!」
わしの耳に、可愛い女の子の声が聞こえてきた。
今度はクロがわしによって来る。
わしは孫を抱いてやり、クロを撫でた。
孫がいる。飼い猫がいる。家がある。世界がある。わしという人間が生きている。それらのすべてが平和なのだ。